表参道の静かな住宅街にある 矯正歯科クリニック
表参道の並木道を一本入った閑静な住宅街に佇む「杉山矯正歯科医院」。地下にありながら、一面ガラス張りの大きな窓からは日の光が降り注ぎ、アロマの香りと共に、温かい木のぬくもりに包まれた心地の良いクリニックだ。
「リラックスしていただける空間にしたかった。」と、穏やかな口調で語るのは杉山晶二院長。
今回のインタビューでは、「インコグニト」を早くから導入し、その確かな技術と豊富な経験で、多くの実績を挙げている杉山院長に、新しい裏側矯正治療である「インコグニト」のことや患者さまに対しての「想い」などについて伺った。
ありがとうございます。クリニックの開業は1992年。最初は神宮前小学校近くのビルにあったのですが、そこの改築に伴い、2008年に現在の場所に移転したのですが、ここは普通の歯科医院のように、どこか痛いところを治療するわけではなく、矯正治療専門のクリニックなので、院内は自宅のリビングにいるような患者さまがホッとできる雰囲気を心掛けました。
地下でも薄暗くなってしまわず、なるべく自然な日の光が入るよう、採光にはずいぶん気を遣いましたし、アロマは毎週、僕の気分で変えています。
9割が成人の方で、しかもその8割が女性の方です。基本的に、他の一般歯科医院や治療された患者さんを通してのご紹介でいらっしゃる方ばかりです。東京23区内はもちろん、横浜や埼玉、栃木など近県からいらっしゃる方も多いですね。
最近は、事前に勉強して来院される患者さまも多いので、ある程度の知識をベースに詳しいディスカッションをするという場面が増えてきましたね。なかには「この装置でやってほしい」「こういう治療がしたい」と、積極的におっしゃる方もいます。
50代、60代になって矯正治療を受ける方も増えてきましたが、そういう方は見た目がどうこうより、「まず歯の位置を整えてから、こういう治療をしましょう」とアドバイスされ、健康を取り戻すためのステップとして矯正治療が必要だという方が多いです。
矯正治療には見た目の美しさという外見的な面、咬み合わせを治すという機能的な面、さらにメンテナンスをしやすくして将来的に歯を長持ちさせるという予防的な面もあるということが、少しずつ理解されてきている結果だろうと思います。
そうですね。美意識の高い方が多く、「なるべく目立たない矯正治療」とおっしゃる方ばかりです。約半数の患者さんが裏側矯正を希望されます。
実は、僕が裏側矯正を勉強するようになったのも開業してからで、患者さまからの要望がとても多いので必然的に学ぶようになったんです。ただ、裏側矯正は表側からに比べ、技術的にも決して簡単ではありません。「やるからにはどちら側から治療しても同じだけの結果を残さなければ」、その思いで、いろいろな勉強会や学会に参加し、技術の向上に努めてきました。
なんでもそうですが、勉強を続けていると、以前よりどんどん進化していることがわかり、それを治療に生かすと、患者さまもはるかに楽になることを実感しました。そのたびに、僕自身も診療していて楽しいですし、良かったなあと心から思います。もちろん、新しければすべていいわけではないので、そこは自分の感性と経験で取捨選択することが必要。でも、ずっと同じところに留まったままでは、仕事のレベルも含め、いろいろなものがどんどん下がってしまいますからね。常に新しい情報に敏感になり勉強を続けていくのは当然のことだと思っています。
歯型を全部3Dスキャニングでコンピューターに取り込むのですが、コンピューター内での位置決めなどがかなり正確にできるので、結果もとてもきれいにできます。
私は日本に導入された当時から取り入れていますが、日本の歯科医院では、まだそれほど多くはないはずです。裏側矯正に占めるシェアも、せいぜい2、3割程度ですが、世界的には8割を超えるほど主流になっているんです。この方法だと、歯の裏側を矯正装置で覆う部分が広いので、実は表側から矯正するよりずっと虫歯になりにくく、リスクは約4分の1から5分の1に減少し、唾液も裏側のほうが多く出ますから、自浄作用も強いんです。
確かに費用的には表側より高額になってしまいますから、メリットとデメリットをきちんとご説明したうえで、患者さま自身に選択していただくようにしていますね。いいものですから、自然に広まっていくのではないかとも思っています。
矯正治療をしようと思われた時、一番迷うのが「どこに行ったらいいか」だと思うんです。インターネットから得た情報や、実際に治療されたお友達の話も1つの指標だとは思いますが、矯正治療は年単位になるだけに、治療を受ける歯科医師とそれだけの期間、きちんとコミュニケーションを取り続けていかれるかというのは大切な問題です。
今、私は「インコグニト」のインストラクターをしていて、国内外で指導にあたっているのですが、これまで多くの患者さまを治療してきた結果もたくさんありますので、今後は、例えば講演や講習会など、もっと後進の指導にあたるような活動も多くしていきたいと思っています。
治療が進むに連れて、患者さまの雰囲気が変わり、大きく口を開けて笑われた笑顔を見るのが何よりうれしい瞬間。「ここで治療を受けて本当に良かった」と喜んでいただけることが、僕にとっても一番の喜びなんです。これからも、一人ひとりの患者さまを大切に、心を込めて診療していきたい。ぜひ、気軽にいらしていただきたいですね。
国内外で矯正歯科医向けにインコグニトの講師を努めながら、インコグニト矯正治療の実績も多くお持ちである杉山院長は、患者さまのニーズを聞き取り、勉強会・学会に参加し、裏側矯正の進化と共に技術を習得し続けている。裏側矯正治療そのものが進化していくのは、杉山院長のような最新技術を求め、広めていく人がいるからであろう。
【院長名】杉山 晶二
【経歴・所属】日本矯正歯科学会 認定医 専門医歯学博士 日本歯科大学 矯正科 臨床講師厚生労働省指定 更生育成医療指定医東京都指定 顎変形症矯正治療指定医インコグニト公認インストラクター
杉山矯正歯科医院
東京都渋谷区神宮前4-16-3 B1
東京メトロ「表参道」駅 A2出口より徒歩4分 JR「原宿」駅 竹下口より徒歩10分
03-5411-4450 ※「インコグニトウェブを見た」とお問い合わせください。
http://www.omotesando.co.jp/