MERIT & DEMERIT
あなたは
何を重視する?

「歯列矯正」は、ワイヤーやマウスピースなどの矯正装置を使って、歯並び、かみ合わせを正常に治したりすることです。
目的は、見た目を整えるだけではなく、「口腔機能」という口の中の正常な機能(噛む・飲む・発音する)を回復することも含んでいます。
「インコグニト」の矯正装置を使った場合のメリット・デメリットをご紹介いたします。


装着時の「違和感」と「発音」
見えない矯正「インコグニト」は、今までの既製の装置とは全く異なり、CAD/CAMシステムにより、患者さまの口腔内の違和感が極力少なくなるよう限界まで薄く作られており、裏側の装置の中では、最も違和感が少ない装置のひとつとなります。
ブラケットベースを可能な限り、薄くして作製されていることで、口腔内が狭くならず、口腔内トラブルの軽減や、発音障害がおきにくい、装着によるストレス負担の軽減などのメリットが上げられます。
また、「インコグニト」は、ニッケルを含まないため、金属アレルギーのトラブルも少なく、発音に関しても、個人差はあるものの1~2週間ほどで慣れるようです。
インコグニトの「見た目」と「虫歯リスク」
インコグニトは、表側から「見えない矯正装置」です。仕事上、見た目を重視する方や、矯正装置が見えることが気になる方には、非常にメリットある装置となります。
裏側矯正では、見えない部分に装置がついているため、虫歯になりやすいのでは?と心配する方も多数いるかと思います。
インコグニトで治療した患者は、表側矯正で治療した患者より、約1/5の虫歯発生率との調査報告がなされています。理由としては、インコグニトのブラケット部分が歯の裏側をカバーする面積が多いため、汚れから保護されている、唾液による自浄作用が活発で汚れがつきにくいなどの理由が上げられます。虫歯になりやすい若年層にも選ばれる装置です。

「食事」について
インコグニトを装着した際の食事は、個人差もありますが、表側矯正に比べ、装置装着の当初は、食べづらさも残るようですが、1ヶ月ほどで慣れてくるようです。
どの矯正装置でも同様ですが、食後の歯磨きは、徹底して習慣づけることが大切となります。
「装置」について
矯正治療中にブラケットがはずれると、治療の進行が遅れたり、口内炎などの痛みがでたりなどの不具合が生じます。
インコグニトのブラケットベース面は、従来型の裏側矯正ブラケットに比べて、装着面積が大きく、歯への接着力が強いので、そのような不具合が少ないというメリットもあります。
装置の「作製期間」について
インコグニトの作製は、ドイツの工場でおこなわれており、歯型の模型を日本からドイツへ送り、完成した装置が日本に送られてきます。
歯型と噛み合わせ記録をとってから、装置のセットまで、約5〜7週間かかります。装着まで時間がかかることがデメリットとなりますので、余裕を持って治療しましょう。